6月が近づいてきています。
最近はどんどん気温が上昇してきて
めちゃめちゃ暑くなっていますので、
もうすぐ夏になるなぁと感じています。

 

ただですね、夏になる前に・・・
雨が多くなってジメジメするあの季節がやってきます。
そう、”梅雨”です。
今回はそんな梅雨について記事にしました。

6月といえば梅雨!そもそも梅雨のしくみって!?

梅雨

前線ってなんだろう?

前線

皆さん普段からテレビなどで天気予報をご覧になることが多いと思います。
その中で頻繁に登場する”前線”という言葉。
中学校2年生の理科で習う話なのですが、いまいちよくわかっていないのが現実。
今回は梅雨のしくみについて”前線”の話から追ってみました。

前線

寒冷前線

上の図の中で1の前線。

冷たい空気のほうが暖かい空気よりも強い勢力の時に登場する、
冷たい空気暖かい空気に向って移動するときに発生します。
この寒冷前線が通過すると気温が急にぐっと下がるため”寒冷”の名前が付いているんですね。
上の図でも示していますが、上空にもこもこの積乱雲が発生するため、
短時間で強い雨を降らせるのが特徴です。

温暖前線

上の図の中で2の前線。

暖かい空気のほうが冷たい空気よりも強い勢力のときに登場する、
暖かい空気冷たい空気に向って移動するときに発生します。
この温暖前線が通過した時は気温がゆっくりと上昇します。
上の図に示しましたが、一定の傾斜に傾いた境界面となるため
発生する積乱雲も広い範囲になるのが特徴です。
そのため、連続した弱めの雨が降りやすくなります。
ただし温暖前線に赤道付近の東南アジアからやってくる湿った空気が混ざると、
積乱雲に水分が多くなるため非常に激しい雨を降らせることもあります。
これがいわゆるスコールというやつですね。

停滞前線(これが梅雨)

梅雨の前線

上の図の中で3の前線。

暖かい空気冷たい空気の勢力が均衡状態の時に発生します。

この状態になると空気はほとんど移動せず、日本の停滞前線は東西に伸びているのが特徴で、
南側の暖かい空気と北側の冷たい空気がちょうど同じ力を持っていることになります。

 

1月から4月ごろは北側の冷たい空気が強かったために”冬”の季節でしたが、
5月になってきて季節の変わり目とともに南側から暖かい空気が北上してきます。
そして段々と暖かい空気が強くなっていく途中の段階で、ちょうど同じ勢力となったら”梅雨”となります。
この状態から暖かい空気の勢力が強くなってきて日本を暖かい空気が覆うようになると
いよいよ気温が上昇し”夏”となってくるんですね。

 

停滞前線が日本上空にあるときは温暖前線に似て、長く連続した雨が降ります。
これが梅雨独特のジメジメとした雨の原因なんですね。
そして夏に近づくにつれて湿った空気も混ざっていくので、ときに激しい雨に覆われる日もあるわけです。

梅雨入り、梅雨明けの時期っていつ頃?

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日本の梅雨は停滞前線が原因であることがわかりました。
それでは梅雨はどれだけの期間つづくのでしょうか?
気象庁のHPを覗いてみると、梅雨入り、梅雨明けの平均が掲載されていましたので
紹介しておきます。

沖縄:5月9日頃 ⇒ 6月23日頃

九州南部:5月31日頃 ⇒ 7月14日頃

九州北部:6月5日頃 ⇒ 7月19日頃

四国:6月5日頃 ⇒ 7月18日頃

中国:6月7日頃 ⇒ 7月21日頃

近畿・東海:6月8日頃 ⇒ 7月21日頃

関東甲信:6月8日頃 ⇒ 7月21日頃

北陸:6月12日頃 ⇒ 7月24日頃

東北南部:6月12日頃 ⇒ 7月25日頃

東北北部:6月14日頃 ⇒ 7月28日頃

沖縄が少し早いですが、
本州は6月初旬から中旬にかけて梅雨入り、
7月中旬から下旬ごろに梅雨明けするのが平年です。
7月の祝日”海の日”が2018年は7月16日(第3月曜日)となりますから
海の日が梅雨明けの時期と覚えておけばいいですね。

梅雨は体調不良に注意!原因と対策をチェック!

梅雨 体調不良

梅雨 体調不良

梅雨の体調不良の原因

梅雨になると、体がだるくなったり頭痛が起こったりと
何かと体調不良になる方が増えます。
それは一体なぜなんでしょうか?

それは自律神経が大きく影響しています。
自律神経とは、自分でコントロールできず無意識に働いている神経のことです。
私達は自分の意志で心臓を動かしているわけではなく、
血液を体中に巡らせているわけではありません。
これらの働きは全て自律神経が担っています。

 

この自律神経には
①交感神経・・・活発に動くための神経
②副交感神経・・・体を休めるための神経
の②種類あります。
我々は無意識のうちに場面場面でこの2つを切り替えて生活しています。
基本的に人間は昼間に活発に動く動物のため、
昼間(日が出ている内)は交感神経が優先、
夜間(日が落ちている内)は副交感神経が優先になります。

 

今まで晴れている日が多かった季節が、
梅雨になるととたんに雨が多くなりますので、日光の現象、湿気の上昇、気圧の変化等
様々な環境が一気に変わります。
そのため我々の自律神経がバランスを取ろうとします。
今まで交感神経が優先的に働いて環境に適応していた状態から
副交感神経の働きの比率を上げて梅雨の環境に適応させる過程で、
体が慣れるまでに時間がかかってしまうのです。

 

梅雨の環境に慣れるまでは体調を崩しやすくなってしまうため、
体調不良という形で我々に影響を及ぼしてしまいます。
こういった気象の変化などで体調不良になることを「気象病」といいます。

・疲れがとれず倦怠感が続く

・音が聞き取りづらくなる、耳鳴り

・めまい

・頭痛

などが主な症状です。

元気に乗り切るための対策

気象病はその名前の通り一時的なものです。
自律神経のバランスを整えるためより一層規則正しい生活を心がけることが大切です。

 

簡単に言いますと、
起床している昼間は交換神経がはたらくように、活発に活動し、
就寝時は副交感神経が優位に働くようにすればよいのです。
要はメリハリをつけた生活習慣を心がけていきましょう。
具体的には以下に挙げることを実践してみて下さい。

・起床したらきちんと朝食をとる

・晴れの日は起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
 ※雨の日でもカーテンを閉めておかず部屋を明るくしましょう。

・起きている間は意識して活動。いつもより早歩きするなどでも効果アリ!

・就寝前はゆっくり入浴やアロマなどでリラックスを

・睡眠時間は短くなりすぎず、十分に確保する

どうでしょう?
当たり前のことを当たり前のように過ごす事が大事ですね。
あまり動きたくなくなる季節だからこそ
意識して活動することで、だんだんと体が梅雨に慣れてくるので
皆さんも気をつけてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
6月は日本特有の梅雨がやってきます。

雨が続くと気分が滅入ってしまうのもしかたないですが、
みなさん自身の気分転換の方法を見つけて
ぜひ梅雨を乗り切って欲しいと思います。