年末年始と言えばいろんな行事があって結構ドタバタするものです。
その中でも大晦日は郡を抜いて忙しいのではないでしょうか?
来年への準備、その年の汚れを落とす大掃除などなど。

 

そして最後に年越しそばを食べて正月を迎える。
今日はそんな年越しそばについて記事にしました。

年越しそばを大晦日に食べる由来とは!?

年越しそば

現代に入って、いろんな日本文化が薄れていく中で、
大晦日に年越しそばを食べるという家庭は約60%もあるそうですよ。
まだまだ、年越しそばの文化は無くなりそうにありませんね!

 

さて、それではなぜ、日本人である私達は
大晦日の12月31日に年越しそばを食べるのでしょうか?
私自身、いままであまり深く考えてきてませんでした。
今日はその由来を勉強したいと思います。

 

年越しそばとして12月31日にそばを食べるようになったのは
江戸時代から始まったと言われています。
次にいくつかある年越しそばについての由来・起源を見ていきましょう。

長寿を祈願して→健康祈願

そばは、細く長く伸びることから、長寿の象徴と考えられたそうですね。
寿命を延ばし、家族が健康でありますようにと願いを込められた説があります。
現代までに伝わっている説の中で、この説が一番有力なのだとか。

一年の厄を断ち切る目的で→厄災のお祓い

そばはうどんや中華麺、パスタなどと比較して噛み切れやすい麺類です。
そのため、その年1年に起きたいろいろな厄災を断ち切る、という意味が
年越しそばには込められたそうですね。
厄を払い、来年から心機一転するのが目的だったとか。

金銀の粉を集めるためにそば粉を使った縁起として→金運UP祈願

江戸時代では、
仏具やその他装飾品、家具等に使用されていた金銀は、
金銀細工師という職業の方が作っていました。
その作業中、金銀の粉が辺りへ飛び散ったときに、
それらを集めるためにそば粉を使っていたそうです。

 

そのため、そば(そば粉)には金銀を集める縁起物として、
金運UPの願いが年越しそばにも込められていました。

鎌倉時代の「世直しそば」が町人の運を良くした縁起物として→開運祈願

鎌倉時代に、博多にある承天寺では
年を越せないほど貧しい町民たちに、世直しそばとして
そば粉で作った餅を振る舞ったという説が残っています。

 

その後、
そば餅を食べた町民たちはたちまち運が良くなり
暮らしも良くなったことから、
縁起物として大晦日にそばを食べるようになったとされています。

 

どうでしょうか?
どれもこれも、来年の暮らしが良くなりますように、
という気持ちが込められていますよね。

年越しそばは何時頃に食べるべき?

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年越しそば

健康祈願、金運UP、厄払いに開運祈願。
いろいろと祈願しすぎると、神様に申し訳ありませんが、
年越しそばにはそれだけいろいろな説があることがわかりました。

 

それでは、私達は12月31日の
どの時間帯に年越しそばを食べるべきなのでしょうか?

 

年越しそば、という名前から良く勘違いされてしまうのですが、
そもそも年越しそばの由来は
「その年1年間の厄を払ったり、来年の健康や幸運を願って食べるもの」というものでした。
そのため、年越しそばは12月31日中に食べれば、
どの時間帯でも問題ありません。

 

深夜の遅い時間まで、待つ必要もないのです。
健康な状態で年を越すためにも、
普段通りの食事をとる時間帯で年越しそばを食べることが
一番オススメと言えるでしょう。

年越しそばの具材は決まりがあるの?

年越しそば

正月になれば、おせち料理にお雑煮など
正月にちなんだ料理がありますよね。
お雑煮なんかは地域性があって、とても興味深いものです。

 

それでは年越しそばに地域性はあるのでしょうか?
また、年越しそばとして食べるべき具材などが存在するのか?

 

これも結論から言ってしまうと、
絶対に食べるべき具材!というものは存在しません。
温かいそば冷たいそばも含めて皆さんの好みのそばを食べていただければ大丈夫です。
ただ、具材にも縁起物というものはやはりあって
今回はそれらを紹介していきます。

エビ・かきあげ

エビは火を通せばその姿は曲がっていますよね。
これを人に見立てて、腰が曲がっていると見られてきました。
そのためエビには長寿としての縁起物として親しまれています。
(おせち料理にも入っていますよね)

 

年越しそばには、海老の天ぷらや
小エビを使ったかき揚げなんかが良いでしょう

にしん

にしんそばも年越しそばとして適しています。
にしんは二親(にしん)の語呂をかけられており、
親から子供が生まれる、子宝に恵まれるという意味をもった縁起の良い食材です。

 

とくに京都などではにしんをいれた年越しそばを
食べる地域が多いそうですね。

伊達巻きなどの卵系

卵はその色が黄色のため、黄金=金運UPの象徴とされてきました。
特に伊達巻や卵焼きは、折りたたんだ形をしているため、
着物の布・反物を連想させる食材とされています。
着るものに困らない、金運UPとして年越しそばにぴったりの食材です。

まとめ

いかがでしたか?

 

年越しそばは日本独特の文化であり、
私達の生活がより良くなるように願っていた縁起物の文化です。
その意味を知れば、普段何気なく食べていた年越しそばも
少しは違った思いで食べることができるのではないでしょうか?

 

皆さんの年越しが良い年越しとなるように、
次の都市が良い年になりますように祈りつつ、
是非年越しそばを楽しんで下さいね!


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