親知らずって抜くか抜かないか迷いますよね。
私も結構迷っていました。
歯科検診は1年に2回くらい行ってたし、
とくに大きな虫歯とかもなく健康そのものだったのですが、
最近奥歯が痛み出していたので、歯医者さんと相談の末ついに抜歯をしました!
先生が言うには、抜かなくてもいいけども、
後々のことを考えると抜いておいたほうが良いとのことでした。
今回の抜歯、結構大きな手術だったので、
いろんな体験ができました。
(ほんとにいろんな体験・・・。)
今回は私の親知らず抜歯手術について、
体験談をまとめていこうと思います!
抜歯をしようか迷っている人の参考になればいいですね!
親知らず抜歯の手術を迎える前に
まずはかかりつけの先生に相談
私が無知なのか、
歯医者さんに行けば普通に親知らずを抜いてもらえると思っていました。
実際はそうはいきません。
普段、地元の歯医者さんに診てもらっているのですが、
抜歯と一言に言っても
町の歯医者さんで行えるケースと行えないケースがありました。
町の歯医者さんで行えるケース:
歯茎を切りひらく必要はなく、ペンチ(みたいなもの)で歯を抜くことができる
町の歯医者さんで行えないケース:
歯茎を切って、歯を強引に抜かないといけない = 手術
ざっくりと分けるとこんな感じです。
私の場合、かかりつけの先生に親知らずを抜くことを相談すると、
「○○さん~。残念ですがココでは手術で気なんですよ~。」
と言われました。つまりは、手術ってことでした。
手術内容を丁寧に説明 &大きな病院への紹介状GET!
「本気で抜く場合、そのときになったら手術内容をご説明しますよ~。」
と先生に言われてから、2か月悩みました。
だって、先生が「かなり大変な手術になりますよ~。」と
言ってくるんですもの。
私の親知らず。上の2本はきれいに生えていたので、
かかりつけの先生に抜いてもらえたんです。だいぶ前に。
問題は下。真横に生えている上に、
歯茎に隠れてほんの一部しか見えていなかったんです。
そのため、通常の治療とは異なり、
外科手術が必要となるとのことでした。
手術内容として説明されたことを要約すると
・歯茎周りに部分麻酔を行う
・歯茎を切りひらいて、親知らずの歯全体を出す
・少しずつ親知らずを砕いて取り除く
・切りひらいた歯茎を縫合する
てな感じです。
聞くだけで・・・。なんか痛そうな感じが十分に伝わったのですが、
先生が私の表情を見てさらに追い打ち。
「この手術、当日も大変ですけど、後々も大変なんですよね~。」と。
どれだけビビらせてくるの!と(笑)
とはいえ四の五の言ってもらちが明かなかったので、
意を決して手術を受けることにしました。
かかりつけの先生も「じゃ、頑張っておいで」と、
市内の大きめの病院の”口腔外科”へ紹介状を書いてくれました。
これで親知らずの手術の準備が整ったわけですね。
親知らずの抜歯手術当日
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大病院 1日目(この日は手術しなかった)
意を決した私は、紹介状を手にもって、
市内の病院に足を運びました。
このとき、結構緊張していたのを覚えています。
だって、この日は手術するものだと思っていたんですから。
でも、いざ病院に到着し、
先生と話しするなかで、「今日は手術しませんので安心してください」と。
どうやら、担当の先生が直に私の口内の状況を見る日だったのです。
そりゃそうですよね。何か問題があったら手術どころじゃないし。
この日はレントゲンを改めて撮影して、
ココの先生からも手術内容の説明をされました。そして最後に、
「本当に手術を受けるのであれば、ここにサインをしてください。」
お、おう・・・。いざ言われると結構ズシンとくるものがありますな。
そこには結構怖い言葉も書いていました。
―まれに神経を傷つけてしまい、頬の筋肉がマヒしてしまうおそれがあります―
これが一番怖かったなぁ。
もう一度気を入れ直し、サインをしました。
そして手術日を予約してこの日は終了。
大病院 2日目(いざ手術!)
本当の本当に手術日がやってきました。
1日目に比べてさらに緊張感が増してましたね。
病院について、名前を呼ばれて入ると、
「では施術椅子に座ってください」と促されます。
先生自身も何度も手術をしているのでしょう。
ものすごく手慣れた感じでした。
「では、○○さん。さっそく手術していきますね。
心の準備はいいですか?」
もはや、ハイとしか言えませんでした。
麻酔
まずは歯茎への部分麻酔。
注射で5~6回、打っていきます。
これが結構痛かった・・・。
施術台のひじ掛けを力強く握りしめて耐えました。
「麻酔が効くまで5分待ちますー。」
お互い無言の時間帯がありましたが、これがまた不安を掻き立てる・・・。
ビビッ!ビビッ!とタイマーの音がなると、手術再開。
麻酔が効いていることを確かめるために、
頬を外側から力強く押したり、内側からちょっとつついてみたりされました。
歯茎を切開
次にいよいよ、歯茎を切りひらく作業。
これは痛み自体は全く感じませんでした。
当たり前ですよね。麻酔しているんですから。
ただ、血が流れているのがわかるんですよ。味で・・・・。
これがなんとも、つらくてつらくて。
助手の方がこまめに吸い取ってくれるのがありがたかったですね。
歯を砕く
今後は、歯を砕いていく作業。
耳元で「キュイィィィィィーーーン!!!!」という音が。
歯医者さんといえば、このイメージですよね。
怖すぎました。正直言って。
その機械で歯を砕いていきます。
音でわかりました。自分の歯が砕かれていくのは。
あと、砕いている最中でこれは初体験だったんですが、
歯の味がしたんですよ。粉が舌の上に乗ってきたんで。
普段、何も木にすること無く歯を使って生活しているので、
歯に味を感じるなんでことは初体験でした。
まずかったですよ、はい。
味を例えるなら石や砂って感じですかね。
歯茎を縫合して終了
「歯は全部取れましたよー」
先生にそう言ってもらえて、ちょっと一安心です。
歯がなくなって陥没している歯茎に、
消毒の薬を塗っていきます。
「もう少しですよー頑張ってくださいね。」
と先生も山場を越えたのか口数が多くなります。
助手の方も、
「つぎの患者の方は大変そうですねー。」と話しかけるあたり、
今回の手術は問題なく終わりそうな予感でした。
まだ私、いるんですけど・・・。と思いましたが(笑)
「それでは歯茎を縫合するので、念のため目を閉じてください」
これは縫合糸や針が目に入るのを防ぐためなのだとか。
なるほどーと勝手に感心してました。
歯茎周りを3針ほど縫合して終了。
無事に手術が終わって本当に良かったです。
抜歯手術後
当日
手術が終わって、ガーゼを噛むよう支持されると、
しばらく施術台に座ったままで待機となります。
その間に今後のことについて歯科衛生士の方から説明がありました。
・今は麻酔が効いているが、どんどん痛みが出てくること。
・抜歯したほうでは当分の間食べ物を咀嚼しないこと。
・痛みがひどい場合はすぐに病院に連絡すること。
などなど、結構ビビらしてくる内容を言われました。
あとは薬をもらって手術代を支払って終わりなのですが、
その薬の中に1時間後に服用しなければならないものがあったので、
病院の待合室でおとなしくしてました。
まぁ、スマホをいじりながら時間を潰してたわけですけども。
指示通りに病院で薬を服用し、代金も支払って帰宅。
家に帰っておとなしくしてると、
だんだん舌のしびれも取れていき、
麻酔の効果が薄れていくのが感じとれました。
と、同時に襲いかかる鈍痛・・・・!
手術したところがズキズキと痛みだしたのです。
ここから地獄が始まりました・・・!
翌日から1週間
翌日になっても鈍痛は引かないまま。
というよりだんだんと痛みは大きくなってきてます。
あと、口の中が常に血の味がしていました。
これらが食欲を無くしてくる一番の要因でした。
普段の食事を摂る気にはなれず、
できるだけ柔らかい食べ物を選んで食べてました。
そこでお世話になったのが、ゼリー飲料。
栄養も一応取れるし、なにより食べやすい。
本当に10~20個ほど買い込んでやり過ごしました。
今思えば、手術後の痛みのピークは手術日当日から2~3日後。
この期間が一番きつかったですね。
ズキズキとした痛みが奥歯のほうから頭にまで響いている感覚。
たまらず、痛み止めの薬を飲んで痛みを和らげていました。
あと気になることといえば、
ほっぺたの腫れ。
人生で一番腫れ上がったといっても過言ではなかったです。
「ちょっと腫れてるかなー」というレベルではなく、
「は、腫れてる!」て感じです。目に見えてわかるレベル。
この期間中は本当におとなしくしていました。
1週間後
1週間がたつと痛みも幾分かマシになってきてました。
とはいえ舌で触れたりすると、
ズキっと痛みはありましたが。
腫れはほとんど気にならないぐらい引いていたので良かったです。
この頃に、かかりつけの町の先生のところへ。
そこで一言「大変だったでしょー」と。
何故か嬉しそうに話しかけてくれました(笑)
「はい、今も痛みはあります」
「でしょー?よく頑張りましたねー」
などなどの会話が進みながら、
手術後の様子を確認してもらいました。
「きれいに手術してもらえてますねー、
腕の良い先生にしてもらって良かったですね」
と言ってもらえたのが嬉しかったです。
手術後の容態も問題なく、
この日は縫合していた糸を抜糸。
歯茎の切り口が開き出すこともなかったため、
容態は快方に向かっているとのことでした。
1か月後
1ヶ月がたったら、
痛みも腫れもほとんど気にならなくなりました。
要は日常の生活に戻った感じです。
食事も両方の歯を使ってできるし、
割と固い食材でも大丈夫。
痛み出したりもなかったです。
ただ、手術したところを舌で触ったり、
何気なく過ごしている中で、
たまにチクッとした痛みはありました。
完治!というわけではないということですね。
というわけで、親知らずを抜く手術をすると、
日常生活に戻るにはだいたい1ヶ月くらいは見ておいたほうが良いでしょう。
しかも手術自体に何も問題がなかった場合です。
途中で痛みがひどくなったり、
腫れが引かなかったりすると、
さらに時間はかかると思ったほうが良さそうです。
トータルでかかった値段
さて、手術が一通り終わったところで、
手術にはいくらかかったのでしょうか?
今回、片方の親知らずを抜くためにかかった費用を計算しました。
もちろん、各市町村や病院の違いによって、
費用に違いは出てくると思いますので、あくまで参考にしてください。
・かかりつけの町の歯医者さんに紹介所を書いてもらう
¥1800
・市の大きな病院にて、再度口腔の状態を診察&手術の予約
¥2700
・市の大きな病院にて、抜歯の手術
¥5800
・かかりつけの町の歯医者さんによる抜糸と消毒
¥1300
・1ヶ月後の術後診察
¥1000
ざっとこんな感じでした。合計¥12,600。
結構かかりましたね~。
手術ってなるとこんなにもかかるもんなんですね。
これが2本目、3本目となると2万、3万と費用はかさんでいきそうです。
短期間で一気に抜いてしまうか、
ゆっくりと時間をかけて費用が貯まったら抜くかは、
人それぞれのペースでいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
初めて親知らずの抜歯で手術をしてきたので、
その体験談を記事にしてみました。
やっぱり手術しなければならいだけあって、
大変な思いをしたと感じています。
親知らずを抜くかどうか迷っている人も多いはず。
今回の体験談が、少しでも皆さんの役に立てれば光栄ですね。