正月になれば、家で年賀状を待つ人も多いのではないでしょうか?
職場の同僚、友人、お世話になった人などから年賀状が届くと嬉しいものです。
新年にいろいろな人との繋がりを感じ取れるこの年賀状という文化は、
日本独特の古き良き文化と言えるでしょう。最近では年賀状を出す人が少なくなっていますが、
是非続いてほしい文化です。
その年賀状の中でも幸せいっぱいの結婚報告を兼ねる人が最近では増えています。
ただ、送るときにちょっと注意しないといけないことも。
今日はそんな年賀状で結婚報告をする際の注意事項を記事にしました。
さっそく見ていきましょう。
年賀状で結婚報告をするのはアリ?
そもそも前提として、年賀状で結婚の報告をするのはOKなのでしょうか?
確かに、毎年毎年何通かは”結婚しました”という年賀状が届きます。
その度に「へぇ~!」と思うだけなんですけどね。私の場合。
昔では結婚をしたら、結婚報告にはがきを送るのが普通でした。
結婚後の1~2ヶ月後には結婚報告のはがきを出しましょう、というのが昔のマナーだったのです。
スマホなどがない場合、住所や名字が変わったことを知人に報告するためが目的でした。
さらには、結婚した後も変わらないお付き合いをお願いする意味合いも込められています。
ただ、最近ではパソコンやスマホがあるのでSNSで事足りますよね?
実際、結婚報告にわざわざはがきを出す人はかなり減っているとのこと。
そのため、結婚報告のはがきと毎年正月に向けて出される年賀状を一緒にしてしまい、
年賀状の中で結婚報告をしてしまおう!という考え方が広まってきています。
年賀状の目的も”今年もどうぞ良いお付き合いをお願いします!”という新年のご挨拶ですから、
そこで結婚を含めた近況報告をすること自体は全然大丈夫です。
ですが、むやみやたらに自分たちの幸せっぷりをアピールした年賀状を送るのはさすがにマナー違反。
記載する写真や文章にも気をつけなければならないことがあるので、
次はそのあたりを紹介していきましょう。
年賀状で結婚報告をするときの書き方とマナー
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年賀状と結婚報告を兼ねる事自体はマナー違反でもなく、全然OKでした。
それでは、どういったことがマナー違反となってしまうのでしょうか?
年賀状で結婚の報告をするのは、友人・知人までに留めよう
思い出してみてください。出す方が少なくなったとは言え、
結婚報告のはがきは結婚後の1~2ヶ月後に出すのがマナー、でしたよね。
そこで仕事上の先輩や上司に、結婚報告の年賀状を出すのはどうでしょう?
年賀状を出す目的は、”新年のあいさつ、1年間より良いお付き合いをお願いするもの”でした。
より良いお付き合いを、と言ってる本人たちが新年早々にマナー違反をしてしまうのはさすがにNGです。
また、捉え方によっては「新年のあいさつついでに結婚の報告をしてきたんだな。」と思われても不思議ではありません。
よって、結婚報告を年賀状と兼ねる場合は、送る相手を友人・知人に留めておきましょう。
ビジネスの場ではマナーが重視される場合も多いです。
失敗するくらいなら、送らないほうが懸命でしょう。
出す相手によって、文章を使い分ける
年賀状を出す人全てに、同じ文章、同じ調子で作ってしまうと
確実に地雷を踏んで関係が悪化します。
せめて3つぐらいにはグループに分けてから、年賀状を作るといいでしょう。
結婚式に参加してくれた人、既に結婚を報告している人
これは簡単です。結婚式に参加してくれるほどですから、
お互いの関係性も親しい間柄のはず。
基本的には、結婚式に参加してくれたことに対するお礼を交えたシンプルな文章でOKです。
昨年は私達の結婚式にご出席していただき、誠にありがとうございました。
新居もようやく決まりましたので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
親しい間柄だと長い文章を書きがちですが、基本的にはシンプル書いたほうが好印象です。
結婚式に参加してはいないけれど、仲がよい人
このグループが一番難しいです。
遠方や仕事など、色んな事情で結婚式に参加できなかった人たちに
年賀状で報告をするわけですから、失礼のないように書きたいものですね。
昨年○月△日に私たちは結婚いたしました。
これからは二人で力を合わせて、明るい家庭を築いてまいります。
今後とも末永いお付き合いをよろしくお願い致します
今後の抱負なんかを織り交ぜながら書くと良いでしょう。
結婚式に参加せず、関係がそこまで親しくない人
どのグループに入れようか迷ったときはココです。
年賀状で結婚報告を絶対しなければならない、というわけではありませんので、
当たり障りのない文章を書きましょう。
お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
ご報告が遅れましたが、皆様のご配慮のもと昨秋結婚いたしました。
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
正月・新年に向けた挨拶をメインとして、
結婚の報告は最後にさらりと付け加えるだけでOKです。
写真選びは慎重に
年賀状の裏側に写真を乗せることが当たり前になりました。
皆さん毎年凝ったデザインを作る方が多いですが、
結婚報告となると、写真に少し気をつけたほうがいいかもしれません。
たまに見かけますが、
自分たちがキスをしている写真やお姫様抱っこしている時の写真を
年賀状に載せる人たちがいます。
これは避けたほうがいいでしょうね。
年賀状をもらう側からすれば、反応に困るんですよ。ほんとに。
幸せなのはわかるけど、私達に見せつけられてもねぇ・・・となるんです。
もっとひどくなれば、嫉妬感が生まれて、
お互いの関係性が悪化しかけない場合もあります。
写真は2人の全身写真で無難に済ませておきましょう。
結婚報告を兼ねた年賀状が来たら、いつまでに返信すべき?
さて、年賀状で結婚報告をする、送る側のマナーについて書きました。
もし結婚報告を兼ねた年賀状が届いたら私達はいつまでに返信スべきでしょうか?
結論から言ってしまいますと、松の内の期間までに返信すれば問題ありません。
以前、正月飾りはいつまで飾っておけばよいのかを記事にしましたが、
年賀状の返信マナーも同じです。
だいたい1月7日までに、関西の一部の地域では1月15日までに返信すると良いでしょう。
返信時は、当然ですがメールやSNSに頼らず、
きちんと年賀状を出して返信しましょう。
記載する内容も、特に決まりはありません。
年賀状をもらったことに対するお礼と、
返信が遅くなっていることへのお詫びを記載すればOKです。
あけましておめでとうございます。
ご丁寧な年賀状を頂いたにも関わらず、新年のご挨拶が遅れ大変失礼いたしました。
本年も何卒よろしくお願い致します。
親しい間柄なら、結婚に関することも記載してOKですが
あくまで新年の挨拶までで留めておくのが無難です。
まとめ
いかがでしたか?
最近は年賀状自体を出す人が少なくなってきています。
結婚報告を兼ねた年賀状なら、なおさらでしょう。
ですが、年賀状は希薄だった友人・知人とのやり取りもできる、唯一無二の日本の文化です。
是非、これ以上、年賀状の出す枚数が少なくならないようにしたいものですね。
皆さんも年賀状を出すときは、送る側、送り返す側どちらにせよ、
マナーに気をつけていただき、年賀状によって良い関係を長く続けていってくださいね。