怖い事件が発生しましたね。
ただ、今回は何とか解決に向かいそうです。

 

大阪で行方不明になっていた小学6年生の女児が、
栃木で無事保護されました。

 

誘拐の容疑で逮捕された伊藤仁士
栃木から大阪に輸送される見込みです。
誘拐されたお子さんが無事で本当に良かったと思います。

 

さてこの事件、一体何が起こっていたのでしょうか?
伊藤仁士容疑者の誘拐の目的とは一体何だったのか。
ちょっと事件を追ってみましょう。

伊藤仁士のプロフィール

伊藤仁士

名前:伊藤 仁士(いとう ひとし)

出身地:栃木県小山市

家族構成:父、母、別に2人兄弟がいるが、

 父は10年前に他界、母は祖母の介護のため別居、兄弟は自立しており別居。

同居者:なし。実家で一人暮らし

 

3人兄弟の長男として生まれ、
特に目立ったこともなく普通の家庭で育った様子です。

 

ただ、最近では近隣住民との付き合いはほとんどなく、
周りの方々も伊藤仁士が実家に住んでいることさえ、
知らなかったいうのがほとんど。

 

それほど、社会とは無縁の生活を送っていたようです。
生活費もアルバイトを転々としており、
逮捕直後は定職にもついていなかったとのことです。

伊藤仁士が犯した誘拐

誘拐

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今回の事件をおさらいしておきましょう。

大阪で小学6年生の女児が行方不明に

2019年11月17日、
大阪府大阪市住吉区で小学6年生の女児が行方不明になりました。

 

最後に確認されたのは母親が朝7時頃に朝食を食べさせたとき。
午前11時ごろになって自宅からいなくなっていることに気づいた母親は、
携帯に電話するもつながりませんでした。

 

その日の夜に帰ってくることもなかったため、
行方不明の届け出を警察に提出したことが、
事件の発端です。

約1週間で女児を無事に保護

2019年11月23日。

警察は栃木県にて、行方不明となっていた女児を保護したと発表されました。

 

保護できたきっかけは、
女児本人が逃げて、交番へ駆け込んだから。
その際、女児は警察にこう話しています。

30歳くらいの男の家から、逃げてきた。

他にも女の人がいた。

これを聞いた警察は栃木県小山市にある現場へ。
そこにいた男性、伊藤仁士を誘拐容疑で逮捕するに至りました。

 

また、現場にいた女性は、
2019年6月に行方不明になっていた女性(15歳)であり、
今回の女児と合わせて2人も誘拐していたことになります。

伊藤仁士の供述

逮捕された伊藤仁士の供述では、
本人は容疑を否認しているそうです。

「誘拐したつもりは、ない」

 

行方不明届が出ている女性を2人も自宅に監禁しておいて、
「誘拐したつもりは、ない」はちょっとおかしいですね。

 

もしそのつもりがないのなら、
携帯電話を取り上げることもないですし、
なにより保護された女児は、
はっきりと「逃げてきた」と言ってますから。

 

伊藤仁士本人にどのような考えがあろうと、
行ったことについては完全に”誘拐”、”監禁”といえるでしょう。

女児とはSNSで知り合った

なぜ大阪の女の子が、栃木県の30代男性と知り合うことができたのでしょう?

 

最近では当たり前となったSNSがその原因です。

 

ゲームのオフ会なども開かれており、
SNSでその呼びかけなども何度か行われていたようです。

 

今回、同じようにオフ会と思っていたら、
伊藤仁士に誘拐されてしまった、という流れでしょうか。

 

そう考えると、見ず知らずの人と簡単に繋がることができるSNSは、
使い方次第ではとても怖いものになりましたね。

伊藤仁士の過去

伊藤仁士

30歳を超えて、
物事の分別もつかずに女児を誘拐、監禁してしまう伊藤仁士という人物の、
生い立ちは一体どのようなものだったのでしょうか?

中学生時代は文武両道の優等生だった

通っていた中学校は剣道部で全国大会に出場するほどの名門。
そこの剣道部に所属し、レギュラー入りしていた伊藤仁士。

 

剣道の実力も折り紙付きで、
同級生から言わせれば”全国レベル”と言われるほどだったそうです。

 

また剣道だけではなく、
勉強のほうも優秀で、常に学年トップクラス。
周りからは羨望のまなざしで見られていたとか。

 

ただ、女性との会話をしていたことはほとんどなく、
昔から根がまじめで、おとなしい性格だったとのことです。
そこから付いたあだ名というのが”幽霊”。

 

言われる本人からすればあまりいい気分はしませんが、
それだけ口数が少なく、存在感も薄かったのでしょう。

高校受験に失敗し、引きこもりに

成績優秀だったにもかかわらず、
受験した高校のレベルが高かったのか、
残念ながら受験には失敗。

 

そこからは、生活がどんどんと引きこもりがちになっていきます。
アルバイトを転々としながら生活するように。

 

近所のラーメン屋から、
自動車教習所の事務員等を経験しますが、
あまり長続きもせず。

 

近隣の方々の証言によると、
全然顔を見なくなってしまったと。
自宅の2階で生活しているのはわかったそうですが、
かなり夜遅くまで明かりがついており、日中は睡眠。
夕方ごろに起きてくるといった、昼夜逆転の生活を送っていたそうです。

 

やはり、道を外してしまうきっかけとなったのは、
高校受験の失敗でしょうか。
そこから人生を大きく外し、
最終的には誘拐、監禁といった行動にまで至ってしまった。

まとめ

いかがでしたか?

 

SNSが当たり前となったこのご時世。

 

人と人が会うことがいかに簡単になったか。
そしてそれがどれほど怖いことかが、
わかるような事件でした。

 

お子さんを持つ親の方々からすれば、
これほど怖いことはないでしょう。

 

伊藤仁士にはしっかり罪を償ってもらうとして、
今回誘拐された2人が、
いち早く普段の生活に戻ることを願うばかりです。