忙しかった年末の仕事もやっと終わり、
大晦日の大掃除が終わると、
やっと新年の準備ができますね。

 

この正月への準備も、これまた忙しいんですけどね・・・。
正月の飾り付けなんかはその最たるものでしょう。
ところで皆さん、正月飾りの意味ってご存知ですか?
実はわたしはよく知らないんです・・・。

 

今日は自分が勉強するためにも、
正月飾りについて記事にしました。
一緒にお付き合いください。

正月飾りの意味とは?

正月

門松、鏡餅にしめ飾り。
正月になればいたるところで見ることができますが、
何故正月に飾られるのでしょう?
その意味を早速確認していきましょう。

門松

正月飾り_門松

正月になると、お寺や神社などの入口、
商業施設や住宅の玄関などにもよく飾られるのが門松ですよね。
さてその意味とは一体何なんでしょうか?

 

秋が終わると私達は様々な穀物の収穫が一旦終わります。
そうすると、神様は山へ帰ると考えられてきました。
11月、12月は神様は山で過ごしているというわけですね。
そうこうして1月、新年を迎えると私達は農耕を再開します。
そうなると、五穀豊穣を願って神様に山から下りてきていただきたいわけです。

 

そうやって、新年に神様を迎えるために、
神様の目印として門松が飾られます。
「神様!今年も多くの恵みをよろしくお願いします!」という願い
門松には込められているんですね。

 

門松といえが、よく目立つのが3本の竹。
ですが、よく見てみると松も梅も飾られていることに気づきましたか?
松竹梅、これだけでめでたいですよね。
松、竹、梅それぞれに込められた意味を見ていきましょう。

松は、冬場になっても葉が落ちることはありません。
そのため、生命力が強い・長寿の象徴として神様が宿る木と考えられてきました。
門松に使われるのもそのためです。神様に来ていただけるよう目印として
もってこいというわけです。

竹は短い期間でまっすぐ上に育ちます。
そのため竹も生命力が強い、子孫繁栄の象徴とされてきました。

 

また門松に使われている竹の長さは3:5:7とされています。
一番長い竹は男性、一番短い竹は女性を表しており、
中間の長さ竹は男性と女性の間を取り持つ意味を表しており、
夫婦円満の意味が込められています。

 

竹の切り口にも秘密があります。
竹の節を含めて斜めに切っているのは、
その切り口が「笑っている」ように見えるから。
まさに「笑う角に福来る」ですよね。

新年の始まりの季節に花を咲かせるのが梅です。
まさに始まりを象徴する花です。
花の色は紅と白。これも縁起がよいとされている理由です。
松、竹と来たら、梅も!これで松竹梅が揃って完璧です。

鏡餅

正月飾り_鏡餅

正月の家の中で飾られるのが鏡餅です。
最近ではお餅を家庭でつく所は少なくなっていますが、
スーパーなどでも買えるため手軽に飾ることができますね。
鏡餅に込められた意味をチェックしていきましょう。

 

鏡餅には、新年を迎えられたこと、無病息災だったことを祝って
穀物の神様に感謝する意味が込められています。
そういえば、お餅ってお米からできてますよね。
お米を収穫できたのは神様のおかげ。それに感謝して、
また新年あらたな気持ちで農耕を再開するために鏡餅があるわけです。
神様にお供えした鏡餅を、あとで皆で分け合って食べるところまでが習慣です。
これには”福”を皆で分けるという意味もあります。

しめ飾り

正月飾り_しめ飾り

正月の玄関、扉にを見るとしめ飾りをよく見ますよね。
クリスマスにはリースが飾られますが、正月はしめ飾り!
これにも意味がきちんとあります。

 

しめ飾りの大本をたどると、お寺や神社でよく見かけるしめ縄が元です。
これは神様が宿る場所に飾られていますよね?
しめ縄には不浄なもの、災いを入り込ませないように結界を張る役割も持っています。
神様が宿る所が、不浄で災いの多い場所ではいけませんからね。

 

ということは玄関で飾られるしめ飾りも、それに近い意味を持っています。
神様の宿る場所、私達の家にも神様が来ていただくために、
目印として玄関にしめ飾りを飾るのです。
またしめ飾りを作っている飾りにはそれぞれに意味があります。

橙(だいだい)

みかんなどの柑橘系果物。
木から落ちずに大きく実をつけることから子孫繁栄の意味があります。

裏白(うらじろ)

シダ植物の一種。葉の裏が白く見えることから、
白髪の見えるころまで元気に生きる、長寿の意味が込められます。

ゆずり葉

ユズリ科の植物。新しい葉が大きく育った後に古い葉が落ちるので、
親子の関係に見立てて子孫繁栄の意味を込められています。

紙垂(しで)

紙垂を垂らすことで、その場所が神聖であることを示します。
また、この独特の形は雷を表しており、
雷が落ちると、よく稲が育つと言われていたことから
五穀豊穣の意味もあります。

正月飾りはいつからいつまで飾るべき?

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正月飾り

年末年始は本当に忙しいですよね。
そんな中正月飾りはいつから飾るべきなんでしょうか?
1月1日に飾ればよいのか?答えはNOです。

 

正月飾りは12月28日に飾るのが縁起が良いとされています。
”八”という文字には末広がりの意味が昔からあって、28日そのものが縁起が良いのです。
他にも、29日には”苦しむ”という語呂の意味あります。
30日、31日にはギリギリに正月飾りを準備することで、
せっかく来ていただける神様をないがしろにしていると考えられています。
準備をし、飾り始めるのは12月28日からというわけですね!

 

逆に、門松やしめ飾りを飾っておくのは1月7日までとするのが一般的です。
これは迎え入れた神様が1月7日までは、そこに留まってくれると考えられているため。
神様が来ている間は飾っておくわけですね。

 

12月13日から1月7日までの間は”松の内”と呼ばれています。
この松の内というのは正月の松飾り(門松)を飾っておく期間のこと。
飾り始めるタイミングは12月28日が良いとされていますが、
それより以前に飾ることもできるというわけですね。

 

これを踏まえてた上で、鏡餅だけは飾っておく期間が異なります。
鏡餅は松の内の期間が過ぎた後に下ろされ、鏡開きとして私達によって食べらます。
これは先程紹介した、”福を分ける”に他なりません。
ですので、1月7日ではなく、松の内が終わった1月11日が一般的なのです。
地域によっては1月20日(関西など)に鏡開きが行われることもあります。

正月飾りの処分方法とは?

正月飾り

さて、正月飾りの意味や飾っておく期間がわかりました。
その後どういうやり方で処分すればよいのでしょうか?
神様に関わるものですから、なにか特別なことをしないといけないのでしょうか?
チェックしていきましょう。

鏡餅の処分方法

鏡餅は1月11日、もしくは地域によっては1月20日が鏡開きでしたね。
この鏡開きの日に鏡餅は処分してしまいましょう。

 

鏡餅の処分ですが、できるだけ捨てずに
食べるようにして下さい。
神様へ向けてお供えしていたので、そういう力が備わっています。
食べることで無病息災につながったり、福をいただけたりします。

 

ただし、鏡餅を刃物で切ることは、日本の切腹を連想させるので避けましょう。
水につけたりレンジで温めたりすることでお餅は柔らかくなるので、
その後手でちぎるのがいいでしょう。
また、一番縁起のよい分け方は木槌で叩くのが良いとされるので、
木槌を持っている方はこちらの方法で鏡餅を分けてください。

門松やしめ飾りなど、鏡餅以外の処分方法

門松やしめ飾りなどは1月7日になって、
松の日の期間が過ぎれば処分に向けて準備しましょう。

 

神社で処分する場合

一般的には神社に持っていき”どんど焼き”をしてもらうのが一番です。
どんど焼きは地域にもよりますが、1月15日に実施されるのが多いので、
1月7日に正月飾りを片付け、1月15日のどんど焼きまでは家で大事に保管します。
ここでも正月飾りを乱暴に扱うことは縁起が悪いため、
大事に保管しておくのがベターです。

 

近くの神社でどんど焼きがされていない場合でも、
正月飾りを持っていけばお清めの後炊き上げてくれるはずですので、
ぜひ神社へ持っていきましょう。

自宅で処分する場合

とはいえ、忙しい中神社へ言っている暇もない!そういう人もいるでしょう。
正月飾りは自宅で処分できないのでしょうか?答えは処分できます!

 

ただし、いきなりそのままゴミ袋に入れて捨てるだけ、というのはさすがにダメです!
神様にまつわるものですからね。捨てるときもそれなりに大事に扱って出しましょう。

 

細かく切り刻み、塩で清めてから、新聞紙などで丁寧に包んでからゴミに出すのが
一般的かつ神様にも失礼のない捨て方です。
神社に行けない人も、自宅で一手間かけてから正月飾りの処分をしてくださいね。

まとめ

いかがでしょう?

 

正月を迎えると目にすることができる正月飾り。
それらに込められた意味を知ると、
もっと正月の文化を重んじることができますよね。

 

皆さんも是非、正月飾りに思いを馳せながら
良い新年を迎えてほしいと思います。