九州地方では梅雨入りが発表され、
2018年も本格的に夏に向っていってますね。
ほんとにだんだんと気温が上がってきています。
夏になると、旬な野菜・果物もたくさんありますので
非常に楽しみですね。
そんな中、北海道・夕張市のメロンも旬の収穫を迎えています。
メロン自体の状態も良く、今年もおいしいメロンが出荷される予定です。
今回はそんな北海道・夕張市について記事にしてみました。
そもそもメロンの歴史って?
メロンの原産地は最近の研究結果でインドと言われています。
メロンの歴史はめちゃめちゃ古く紀元前2000年頃には栽培されていました。
現在が紀元後2018年ですから約4000年の歴史があるわけです。
4000年・・・関係ないですけど、”中国4000年の歴史”みたいですね(笑)
各地方で栽培されていた当時のメロンですが、
紀元前5世紀頃にエジプトからヨーロッパにまで広がっていきます。
当時のメロンは今の果物みたいな甘さは全然なく、
どちらかというとキュウリみたいな野菜に近い味だったそうです。
そのため、デザートよりはサラダとして食されていました。
今の甘いメロンになるまでは、それこそ長い年月をかけて
品種改良に品種改良を重ねた結果作られました。
本当に4000年の歴史の上に、今の甘いメロンがあるわけですね。
日本に伝わった経緯は定かではありませんが、
遺跡などでメロンの種が発見されており、日本でのメロンの歴史も古いことがわかります。
日本での栽培は大正時代から始まりましたが、
食されていたのはもっと以前からということになります。
夕張市のブランド特産品!夕張メロンが最高額で落札!!
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高級ブランド!夕張メロン!
北海道・夕張市といえば特産品のメロンが有名ですよね。
インターネットでの注文も大人気で、ファンも多い特産品です。
ではなぜ、北海道・夕張市でメロンが有名になったのでしょうか?
メロンの栽培には、
気温の寒暖差が大きく、水はけの良いところが適しています。
北海道・夕張市は結構高台のところにあって、
さらには水はけの良い火山灰の土壌でもあったため、
メロンを栽培するための2つの条件どちらも揃っています。
そのため必然的にメロンの栽培が盛んになっていきました。
現在の日本でのメロン生産量は茨城県についで北海道は第2位。
そのほとんどが夕張市とその周辺地域で栽培されています。
今でこそ有名な夕張メロンですが、当初はあまり受け入れてもらえなかったそうです。
その理由が果肉の色。メロンといえばあのキレイな緑色が常識でした。
そこに夕張メロンのような赤色の果肉がやってきたものですから、
傷んでいると勘違いされて、食してもらえる人が少なかったそうです。
それでも粘り強く生産し続け、普及への努力を続け、
今では日本全国に出荷されるほど人気のブランド力を確立しました。
赤い果肉のメロンといえば夕張メロンとのイメージができるほどですから、
大人気っぷりは未だ衰えていませんね。
2018年夕張メロンが最高額で落札!!
5月になって、旬を迎えた夕張メロンの出荷が始まりました。
初の競りが北海道札幌市中央卸売市場で行われ、
夕張メロンの中でも最上級の「秀品」(1箱2玉いり)が、
なんと過去最高値の320万円で競り落とされたのです!!!
今までの最高額は2016年の300万円でしたから、それを更新した形です。
会場にいた周囲の方々も驚いた様子でした。
約3ヶ月の出荷期間しかない希少性、
高級感のある甘さが特徴の味、
夕張市の栽培状況など
いろいろな理由があってのこの値段だと思いますが、
それにしても320万という金額は驚きですよね。
食べるのがもったいないと思ってしまうほどです。
320万円もする味を人生で一度は是非味わってみたいものです。
過去に財政破綻した夕張市。2018年現在は!?
夕張メロンで有名な、北海道夕張市ですが、
皆さんもご存知の通り、自治体の財政は悪く
2007年に財政破綻をしています。そのときの赤字額はなんと353億年。
今ではこの赤字を約20年かけて返済する計画で動いています。
切りに切り詰めた財政
財前破綻から約10年が立ち、一応計画通りに100億円ほど
国へ返済している夕張市。
それ自体がもう、称賛に値する結果だと思いますが、
やはり緊縮財政はめちゃめちゃ厳しい環境を作り出してしまっています。
夕張市に残っている住民へは
・全国最低の行政サービス
・全国最高の市民負担
を強いてるのが現状です。
今までは支払いが不要だった入湯税やゴミ処理手数料の導入、
市民税や公共料金の引き上げが住民にとって半端ない負担となっています。
具体例を挙げると、市民税は3000円から3500円へ、
軽自動車税は破綻前から1・5倍に引き上げ、
下水道使用料に至っては1470円から2440円に大幅に引き上げられています。
下水道料金のこの値段はなんと東京23区の約2倍に当たる値段ですから、
日本一高いというのもあながち間違いではありません。
税金が大幅に引き上げられる中、公共施設はどんどん縮小化をたどります。
小学校、中学校はともに1校に集約。
小学校に至っては元々9校あったにも関わらずです。
唯一残っている公共施設の状態も悪く、
老朽化した施設を修理修繕するだけの予算も確保できていません。
止まらない市民の流出
どんどん進む財政の切り詰めに耐えられなくなった
住民たちの人口流出も大きく進みました。
このまちにいても何も変わらない、何も希望がない、と
失望感を持ってしまった住民の方々が夕張市から離れていくこととなったのです。
財政破綻前の2006年から比較して
現在は約30%もの人口が夕張市から出ていっています。
出ていく方の中には、夕張市の市職員も含まれており、
「夕張市を再建させる!」と高い理想を持っていた若い方々も
現実の厳しい生活に耐えられなくなり、出ていくのだとか。
市職員として働いていても一向に良くならない現状に、
嫌気が指してしまうのでしょう。
それでも良くなることを信じて
市職員すらも給料が切り詰められていますから、
これ以上何も切り詰めるものがないというほど、
厳しい状況にある夕張市。
夕張市民にアンケートを求めた所、
負担の軽減を訴える声は全くなかったそうです。
市民の方々も現状の厳しさを肌で感じているからこそなのでしょう。
それとは反対に、なんと将来への投資を求める声が多かったのです。
夕張市を健全な状態で将来の子どもたちに残したいので、
将来のために頑張ってほしいとの声が多数寄せられたのです。
さらには市職員の厳しい環境の改善を求める声も。
現状7割カットされている給料を上げてほしい、と市民が訴えたのです。
自分たちの厳しい環境の中他人の給料を上げてほしいと言えること自体が
珍しくすごいことですし、本当に夕張市のためを思っているんだなと。
危機的な状況に直面した市民も
今までは当たり前のように存在していたことが当たり前ではなくなったため
「自分たちで夕張市を立て直さなければ」
「国や市職員に任せず何か一緒にやれることはないか」という思いが
強くなっています。
ぜひとも一丸となって頑張ってもらいたいです。
まとめ
いかがでしたか?
夕張メロンで最高額の落札という明るいニュースと
財政破綻から未だに厳しい環境にある夕張市の状況の
2つの視点から記事にしました。
私達にとっては他の地域の問題かもしれませんが、
人口の現象は刻一刻と進んでいることも事実です。
夕張市がどのように財政を立て直していくのか、
それが日本の今後を象徴しているようにも感じます。
ともかく、我々にできることは特産品の購入で
夕張市を応援することですかね。
さっそく夕張メロンを購入することにします!
皆さんも是非、食べてみてくださいね。