毎日を普通に過ごすことがいかに貴重であり幸せであるか、こういうニュースを見るたびに思い知ります。
最近では自転車による事故で命を落とす人が最近増えているそうですが・・・。
いきなり命を奪われるなんて本人にとってはたまったものではありませんよね。
さらには遺族の方の気持ちを考えると、やりようのない悲しみや怒りがこみ上げてきます。

 

この自転車事故。
どうやら自電車を運転する側にも問題があるようです。
今回は最近起きた悲惨な自転車事故を取り上げ、
改めて自転車について考えていきたいと思います。

【神奈川県川崎市】女子大生が起こした自転車事故

自転車事故

2017年12月、神奈川県川崎市麻生区でこの悲しい事件は発生しました。

 

当時女子大生だった被告(有罪判決が出たので、こう表現します)が
電動自転車を運転し、歩行者の女性とぶつかってしまい死亡させてしまった事件。
ぶつかって倒れた女性は頭を強く打って脳挫傷を負い、2日後に残念ながら亡くなりました。
事故ではなくあえて事件と表現していますが、これには理由があります。

 

女子大生だった加害者は自転車を運転していた際になんと

・右手でスマートフォンを操作

・左手はドリンクを持っていた

・両耳にはイヤホンをつけて音楽を聞いていた

両耳をイヤホンで塞いでいるので、耳へ入ってくる外界の音は聞こえない。
右手、左手はスマートフォンとドリンクで塞がっているので両手も十分に使えず、
自転車のブレーキをすぐにかけられない。
スマートフォンを操作していたので目も画面に注目していた(=脇見運転をしていた)

 

目、手、耳を自転車の運転に使用せず、自分勝手な運転を繰り広げていたのです。
完全にフルコンボです。
後に述べますが、自転車は道路交通法では軽車両の扱いです。
交通規則が定められており、違反をすれば罰則が与えられることも常識ですよね。
もっと考えると交通規則を定めないと、それだけ危険だということです。
自分だけでなく他人を巻き込んでしまう危険性も含んでおり、加害者・被害者の両者にとって
何も得することはありません。

 

ましてや今回の事件は、あまりにも加害者側が悪質で自分勝手であり、
世間からのバッシングも凄まじい勢いで受けることになりました。
私自身もこの事件を知ってからは加害者に対して怒りを覚えたくらいです。

判決内容や賠償金額は?

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自転車事故

女子大生に対する判決内容

2017年12月に起きたこの事件。書類送検されたときの内容は重過失致死罪。
この罪は読んで字のごとく、重大な過失で人を死亡させてしまった罪で、
5年以下の懲役・禁錮または100万円以下の罰金となっており、
業務上過失致死罪と刑の重さは同じになります。

 

これに対して、2018年8月27日、
横浜地方裁判所川崎市部が判決を下しました。
その判決内容は

有罪判決:禁錮2年 執行猶予4年(求刑禁錮2年)

少し確認ですが、求刑禁錮とは今回の裁判で検事側が求めた刑のこと。
つまり禁錮刑2年が妥当と検事は判断したことになります。
それに対して裁判官が下した内容が、禁錮2年、執行猶予4年。
4年間は裁判所の監視下に置かれますが、基本的にはおとなしくしていれば
禁錮刑2年は受けなくても良いということ。

 

この結果に遺族の方は納得できるでしょうか?
相手の不注意で家族を奪われ、その加害者に執行猶予が付いている。
絶対納得できませんよね。
この判決にネットも大炎上。もちろん内容は”刑が軽すぎる”という声が大半でした。

賠償金額はどれくらいになるのか?

とはいえ、裁判所が決定した内容に我々一般人が声を上げたところで
内容が変更されることはありません。
それでは被害者や被害者の遺族に払われる賠償金額はいくらぐらいになるのでしょうか?

 

今回死亡した女性は77歳。
一つの目安として65歳の方が被害者として死亡した場合を確認しますと、

・被害者の扶養家族がいた場合(1名):4000万円

・被害者の扶養家族がいない場合:3000万円

ただしこれはあくまで目安であり、扶養家族の人数や家族構成、
年収などから賠償金額は変動します。
とはいえ、この目安よりも高くなることのほうが多く、過去の例では9000万円にもなった例もあります。
それだけ被害者に対して加害者がしてしまった事の重大さが大きいということです。
当たり前ですが、失った命はどれだけお金を積もうが帰ってこないのですから。

自転車に対する保険に入ろう

自転車事故

あまり考えたくないですが。
私達が運転する自転車が今後絶対に事故を起こさないとも限りません。
万が一のためにも、自転車に対して保険を備えておくことも重要です。

 

自転車に対する保険の主な補償内容は、大きく次の3つに分かれます。

・自分のケガや死亡に備える

・他人のケガや死亡、物の破損に備える

・事故を起こしたときの示談交渉サービスや、トラブル発生時のロードサービス

 

今回のような自転車事故の件では2番目の”他人に対する保障”が重要ですよね。
対人保障、対物保障の金額を良くチェックし、
自身に見合った保険を選ぶことが重要です。
中には年間数千円で賠償金額が1億円になる商品もあるので、是非チェックしてください。

まとめ

いかがでしたか?

こういうニュースを見るたびに
自分自身の運転も見直さなければいけないなぁと思います。
今回事件を起こした女子大生の運転は論外ですが、
反面教師として、安全運転をしたいものです。

 

皆さんも、いつ、どこで、事故を起こすか、
また事故に巻き込まれるかわかりません。
是非、備えあれば憂いなしなしなので、
自転車に対する保険を前向きに検討していただけたらと思います。