政治のニュースって、いつも思うのですが、
良い・明るいニュースが流れてきません。

 

2019年に参議院議員選挙で議席を獲得した、
「NHKから日本を守る党」略称・N国党にいたっては、
なんだか政治とは全然違うところでのニュースが多いと感じる今日この頃。

 

そんな中、N国党の上杉隆幹事長が辞任の意を表明しました。

 

さて、この政党、大丈夫なのでしょうか?

上杉隆さんのプロフィール

上杉隆1

プロフィール

名前:上杉 隆(うえすぎ たかし)さん

生年月日:1968年5月3日

出身地:福岡県

職業:作家、NHKから日本を守る党・幹事長

前職:NHK社員、鳩山邦夫さんの秘書、ニューヨークタイムズ東京支局元取材記者

最終学歴:都留文科大学 卒業

 

元々は福岡県出身ですが、
1969年に東京都へ移っており、育ちはほとんど東京と言えますね。

 

家庭が裕福ではなかったのか、
ご自身がバイトで稼いだお金で、高校を受験。
その後も学費、生活費をすべて自分のアルバイト代で賄うという離れ業をやってのけます。

 

その流れは大学でも続き、バイトの掛け持ちを増やしながら、
学費を稼いで都留文科大学を見事に卒業されています。
このことからも、バイタリティにあふれた行動力のある方だとわかりますね。

 

大学卒業後は、NHKに入社するもすぐに退社・・・。
そのあとすぐに鳩山邦夫衆議院議員の事務所へ入り、秘書業務に5年ほど就きました。
その次にニューヨークタイムズの取材記者として働くと、
2002年にはフリージャーナリストとして独立。

 

2016年7月、東京都都知事選に出馬すると、
結果は落選でしたが、21位中4位の実力を見事に発揮していおります。

 

簡単な経歴の確認だけでも、
上杉隆さんの行動力、求心力を感じることができます。
行動力がないとジャーナリストなんて到底無理ですし、
他の人に認められないと東京都都知事選でも相手にされないですから。

 

現在は、NHKから日本を守る党・党首の立花孝志さんからラブコールを受け、
同党の幹事長に就いておられます。

上杉隆さんが辞任する理由

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さて、上杉隆さんの経歴を確認したところで、
現在はN国党の幹事長をされていることがわかりました。

 

そもそも政治のニュースで良く流れてくる、
”幹事長”って一体?と思う方もいると思います。
ちょっと確認しておきましょう。

 

「幹事長」

党務の要となるポスト。

 

各党に設置されており、党の運営を担う。
国会対策や党内人事、資金配分などの決定に強い権限があり、
党内では、総裁に次いで第2位の影響力をもっている。

 

また、衆院選や参院選では、総合指揮を執る。
選挙の「党公認」選定にも威力があり、選挙対策の実力が問われるポストである。
党が議席数を減らして、選挙で敗北した場合、
幹事長は執行部として党内から真っ先に責任を問われる立場となる。

 

自民党の場合は政調会長、幹事長、総務会長をあわせて、
特に「党三役」と言う。
組閣や内閣改造のときに、総裁が各閣僚とあわせて党三役人事を決める。
この際、有力派閥のそれぞれに、三役を割りふることが多い。
これを「挙党体制」といい、党内の全ての派閥から協力を得やすくすることが目的である。

 

この3つのポストをすべて経験していることが、党総裁に選出されるためには重要である。
自民党総裁はすなわち「内閣総理大臣」としての地位も意味するため、
その意味でも誰が党三役に就任するかは重要な問題である。

引用元:「weblio辞書」リンク先はここをクリック

 

幹事長、事実上の党内NO2というわけですね。
NO1が党首の立花孝志さんで、上杉隆さんはNO2。
一般企業に例えると、
立花孝志さんは対外的なことを行う”会長”
上杉隆さんは党内の全運営を執り行う”社長”といったところでしょう。

 

そのNO2(社長)である、上杉隆さんが、
N国党の幹事長を辞任する意を発表したとのこと。
これはN国党からすればドえらいことですね。
だって、政党を運営する責任者がいなくなるわけですから。

 

―それでは、なぜ上杉隆さんはN国党を離れるのでしょうか?-

「NHKから国民を守る党(N国)」の上杉隆幹事長が24日、
自身のフェイスブックで「辞任の意志を固めました」と、
幹事長を辞任する考えを明らかにした。

 

理由について、同氏は
「現在行われている参院埼玉補選での立花孝志候補の戦い方をみて決意しました」とつづった。
また立花孝志党首には「昨夜伝達しています」という。
上杉氏は「あすのN国党定例会見で正式発表の予定です」とし、
翌25日に会見を行い、その席上で正式発表する見通しを示した。

 

上杉氏は8月13日に東京・千代田区の憲政記念館で開かれたN国の記者会見で、
幹事長兼選対委員長に就任した。
席上で、来夏の都知事選に関して「現職が出ない首長選挙には出る可能性はある」としていた。

 

参院埼玉選挙区補欠選挙(27日投開票)は、
立花党首と上田清司前知事(71)との一騎打ちとなっている。

引用元:「日刊スポーツ」 リンク先はコチラをクリック

 

報道されたニュースでは、
立花孝志党首の参議院選挙での戦い方を見て、
辞任を決意した、とありますね。

 

選挙活動の手腕を問われるポストの幹事長ですから、
もしかしたら立花孝志さんの参議院選挙は劣勢だったかもしれません。
もしくは、党首の立花孝志さんとの間に折り合いがつかず、
同じ志を持って政治に望めないと判断したことも予想できます。

上杉隆さんの辞任によるN国党への影響

選挙ポスター_イラスト

立花孝志さんへの影響

立花孝志1

最近の立花孝志さんの行動を見ると、
”目立つためには何をやってもよい!”という風潮が感じ取れます。
(本人の意図していることは、定かではないですが・・・)

 

マツコ・デラックスさんのN国党に対する言動に激怒したのか、
テレビ局の前で非難の演説を行ったり、
生放送テレビをジャックすると豪語したり。
これだけでもちょっと普通の行動とは思えません。

 

N国党を離党した議員に対して、
「俺はしつこいぞ、これからもやり続けるぞ。
そうすると街中歩けなくなるから、街中歩けなくしてやるぞという発言はした」と。
これで脅迫の疑いがかかり、2019年9月には書類送検される始末ですし。

 

そんな中で、党の幹事長が辞任ともなれば、
いよいよ党首の求心力が疑われることになるでしょう。
この人に付いていっても大丈夫なのか?と。
(これすらも立花孝志さんによるパフォーマンス、という可能性も否定できませんが)

政党への影響

立花孝志2

なにより、
今後も議席を増やしていきたいN国党にとって、
幹事長の辞任ほどダメージの大きいことはないでしょう。

 

単純に政党としてのイメージダウンです。

 

「N国党、なんかやばい・・・。」と感じている人も
増えているのではないでしょうか?そうなってくると、
参議院埼玉県選出議員補欠選挙(2019年10月)に出馬している、
立花孝志さん自身の戦況も悪くなっていくでしょう。

 

ただ、ここで頭に入れておかなくてはいけないのは、
立花孝志さんが様々なメディアを駆使して、
N国党の議席を勝ち取ってきた
ということ。

 

 

過激な発言は否応なしにメディアで流れています。
最近ではそれを面白がって取り上げる番組もあるくらい。
”無関心”よりも”非難を集める”ことのほうが、
結果としてN国党にとって都合のよい方向に働くことを、
党首・立花孝志さんは知っているのでしょう。

 

非難・批判の報道を利用して話題を集め
N国党を世間へ周知させることを目的としているなら、
今回の上杉隆幹事長の辞任に対する報道も、
N国党にとっては大成功と言わざるを得ません。

まとめ

いかがでしたか?

 

政治のニュースにいろんな憶測がついて回るのは仕方がないこと。
ましてや議席を獲得した新しい政党の動きともあれば、
誰もが注目してしまうものです。

 

とはいえ、私たち国民が選挙で選び、
勝ち残った政党であることは間違いありません。

 

我々国民の代表として、
政治を通して社会を良くしてもらいたいものです。

N国党、今後どういう動きを取っていくのか、
注目していかなけれななりませんね。